文化という言葉は、古くは中国の古典語にあり、明治期に外来語の訳として使われていました。中国では、武力や権力ではなく、学問や教育によって人々を導くという意味があったそうです。明治期には、おそらく人間の精神活動の結果や文芸・芸術など全般を指す言葉として訳されたのだと思います。転じて、常に新しいもの、モダンなものを指す言葉としても使われるようになりました。
文化とは、文字どおり文(ことば)が化けると書きます。あるいは、文(ことば)に化けるでもいいでしょう。いずれにしても、その精神活動の結果は言葉で表現される事を求められています。
わたしたちは、何気なく言葉を使っています。毎日を職場や家庭で共にしている仲であるなら、「あれ」とか「それ」で何となく生活に困ることはないでしょう。しかし、ちょっと複雑な情報を相手に伝えたいと思ったり、指示しようとしたりすると、言葉はなかなか伝わりにくいものです。それでも陣源は、何かを伝え、何かを語らなければなりません。人間とはそもそもそういう生き物なのです。
「文化」は、モダンなものを指すだけでなく、その精神活動の結果を次の世代に伝え、残すという意味もあります。語り継ぐべき何かをきちんと表現し形にして残す事、その手助けをするのがわたしたちの仕事だと思っています。 |